トバゴ

さて、会場に着きまして辺りを一周……している間に、サインアップしていたキッズ向けゲームの時間に。ここで一家は二手に分かれ、隊員2号(コードネーム:お母さん)と隊員3号(コードネーム:小学2年生)は『トバゴ(Tobago)』のテーブルへ、隊員1号(コードネーム:お父さん)は先日の夢のお告げに従い、単身『郵便馬車(Thurn und Taxis)』のテーブルへと向かいました。

Thurn und Taxis(郵便馬車)
(ちなみにこちら↑↑↑が、郵便馬車プレイ中の隊員1号。ゲームマスターありのテーブルで、他にも2人、初めてプレイする人がいたそうで、ルール思い出すのに助かった!とのことでした。)

隊員3号、初めてトバゴに挑戦する

……で、「トバゴはこちら」と書かれた立て札のテーブルに来てみた隊員2号&3号はというと、まだ他に誰も来てません

待つこと5分弱、9~10歳くらいの男の子が登場。さらに待つこと約5分、ようやくゲームマスターと思しき青いベストを来たヒゲの男性がやって来ました。あれ、どうしよう、プレイヤー足りない!?と思っていたら、セットアップしている間にあれよあれよともう1人別の温厚そうなヒゲ男性と、ホビット庄から抜け出してきたかのような年配の女性がどこからともなく現れて、あ~ら不思議、テーブルにはプレイヤーが4人揃っておりました  2人しかプレイヤーいないとちょっとあれかな、と思っていたので、ありがたや-。

隊員3号トバゴ
 隊員3号@7歳児、大人2人、年上のお兄ちゃんを相手に健闘しました。(隊員2号は斜め後ろでひかえて、なるべく口を挟まないようにしていました、なるべくw)

※『トバゴ』ってどんなゲーム?という方はこちら(メビウスゲームさんの説明)とかをご覧くださいね。
トバゴ(Tobago)の箱絵はこんな感じー。差し込む光、そしてモアイ~。

トバゴ感想@親の目線

感想@親目線としては、ロジカルに宝物のありかを探していくワクワク感があって、今回キッズ用ゲームとしてコンベンションのボランティアさんが選んでくれた理由がとてもよく分かった気がしました。水陸両用車(All Terrain Vehicle)のコマをぐいぐい動かして行くのも良し。そもそもモアイ、ヤシの木、小屋などのコマ自体もよくできていて、子どもの食いつき要因になっていた気が。

ただ、ゲームマスターさんのインストがちょーっと分かりにくかったのも手伝って、隊員3号は宝のありかのヒントを足していくことと宝の分配の関係に、あまりピンときていなかった様子でした。 それもあってか、彼女のプレイは車をギュンギュン動かしてアミュレットを取りに行く方ばかりがメインになってしまっていたような。(で、途中から宝物の大切さに気付いており、結果は当然のことながら最下位(苦笑))

まぁ健闘ながらも、これはちょっと、ルールを再確認しながら、もう一度いつかどこかでゆっくりプレイしてみた方が良さそうです、わはは。

かわいい子には(外で)ボドゲをさせよ

ゲームを終えた隊員3号に楽しかったか尋ねると「楽しかったー!」と目をキラキラさせて即答(アミュレットばっか取りに行ってたけどな、ボソッ)。見ていて感じたのは、自分でルールの説明も聞いて、自分よりも年上のプレイヤーばかりを相手に最初から最後までプレイできたことが、何よりも誇らしかったみたいです。 つまるところ一次的要因として「自分も参加できたよ!」というところの喜びでしょうか。これ大事。自分から参加するの、何より大事。とにかくこの「楽しい!」の感覚は後生大切にしてってもらいたい、何をするにも。

ありがたいことに、ボードゲーム界隈の大人プレイヤーさんも、みんな親切なんですよね。ゲームの途中でよそんちの子どもがルールの質問しても、イラつきもせずに丁寧にかみ砕いて説明してくれるし、次の手を考えるのにちょっと時間がかかっても、自分で考えて手を決めるまで気長に待っていてくれる。何よりも相手を子どもだからって子ども扱いしないんですよね。これはすごいなーっていつも思って、感謝しています。

子ども扱いしないということは、逆にいうと、大人も大人で手加減しないで鬼な手を打ったりするわけですけどねw でも子どもの方もそれって案外嫌じゃないというか、むしろ全然好きなような気がする。そのときは1回きり、グズったりふてくされたりしても、それでも絶対、またボードゲームやろう、って言ってくる。このことは、以前に読んだブログ記事「 子どもは、結局『手加減無用で勝負してくれる大人』が好きなんじゃないかなあ、という話」に通じるような気がしました。

プレイヤーには大人も子どももなくて、みんな1人のプレイヤー。これってモンテッソーリ教育で重んじていることも共通しているんですよね。子どもを子ども扱いする、大人と大人の会話で、まるで子どもの「人格」をそこに無いもののようにして扱う、というのは絶対NGなんです。

つまるところ、ボードゲームの世界って、楽しいけれど大人のルールが支配してる世界……厳密には論理的な「ルール」というものがあって、それを子どもも大人も関係なく遵守してる世界なんですよね。(っていうか、ルールというものがその名の通りその場を「rule(規定)」してるといったほうが適切か。)

なので、ゲームそのもののルールに従ってプレイするのもそうなんですけど、日頃から口を酸っぱくして言ってる、社会全般のマナーを実践してみるとしても、こうした外ゲーの機会は意味があるような気がします。たとえば質問するのにもし他の人が先に質問してたら順番を待つ(ターン・テイキング)、他のプレイヤーが遠くのコマを動かすのを手伝ってくれたら「ありがとう」と言う、他のプレイヤーの順番を飛ばしてしまったら「ごめんなさい/すみません」と言う、そして何よりも一番にゲームそのものと会話を楽しむ……。もちろんこういうのは宅ゲーでもある程度は気をつけてはいても、初めて会った人たちを相手に公共の場(=外ゲー)でやってみるのとは当人の本気度が違うのが分かります(キラーン

だから「かわいい子には旅をさせよ」もいいけど「かわいい子には(外で)ボドゲをさせよ」というのも、実はそれに匹敵する効果があるんじゃないかと実感すること多々です。(おそらく子どもとボドゲを楽しんでいるおうちでは、皆さん多かれ少なかれ同じように感じていらっしゃるのかも。)

こうしてボードゲームコミュニティに育ててもらい、いずれうちも3号がもう少し大きくなったら……もっと何かお返しできるといいですね、いつかね。 特にうちとか、じじばば親戚みんな日本なので、ときどき年配のプレイヤーさんに遊んでもらえるのは、本当貴重だなーと思います。


……と、『トバゴ』の話からは大きく逸れて熱く語ったところで(爆)、次なるボドゲプレイ記@Pacificonへと続きます~。


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