2018 年 8 月発売の Portal Games 最新作である協力型推理・謎解きボードゲーム『ディテクティブ』(Detective: A Modern Crime Board Game) は、そのストーリー構成やギミックを含め、これまでの同系統の作品と一線を画すと一部では評されています。

従来と比べて新しい点はゲームそのものだけでなく、同梱のルールブック。ゲームそのものについてのルール説明に加え、どのように遊べば最大限プレイを楽しめるかのヒントが散りばめられているほか、協力型ゲームのみならずボドゲ界の宿命ともいえる奉行問題 / アルファプレイヤー問題についても言及する「デザイナーズ・ノート」と称したセクションが特別に設けられています。

この新しい試みについて、同作品のデザイナーであり、Portal Games の CEO でもある Ignacy Trzewiczek 氏が、その目的と背景について同社ウェブサイトで述べた記事があるので、これは興味深いと思い、ざっくりとですが翻訳してみました。

(元々、この良い意味で従来とは少し変わったルールブックについて、9 月 3 日配信の北米発おかんキャス 第 54 回で触れたところ、Twitter で相互フォロー中の有我悟さんから奉行問題関連でのコメントをいただいていたところ、ちょうどこの記事に出くわし、そうだ訳してみようと思い立ちました。有我さん、ありがとう!)続きを読む