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6月29日付で公開された、The Dice Towerの動画「ブチギレ必至ボードゲーム・トップ10(Top 10 Rage Inducing Games)」の回。レギュラーレビューアーの3人(トム、サム、ジー)が、さまざまな理由でアタマに来てやってらんないゲームタイトル談義を約1時間にわたって繰り広げました。なかなか興味深かったので、3人それぞれのトップ10を、理由の抄訳とともに表にまとめてみました。


今回の The Dice Tower の動画本体はこちらですー。


The Dice Towerが贈る「ブチギレ必至ボードゲーム・トップ10」

  • 3人がそれぞれ選んだ10作品を、第10位から第1位の順で並べています。 
  • 英語タイトル名のリンクは、BoardGameGeek (BGG) の各作品のページに飛びます。
  • 各タイトルの下には、ブチギレの理由/コメントが抄訳の形で短くまとめてあります。
ジー (Zee) トム (Tom) サム (Sam)
第10位 ペーパーバック (Paperback) ロボラリー (Robo Rally) コロッセウム (Colosseum)
ワードゲームは苦手。とっさに言葉が絞り込めずにフラストレーション溜まる。 プログラムどおりに行かない。どんどんプレイヤーがやられていくのが嫌。 カード交換のフェーズが、1対1で隣のプレイヤーとしかできない。
第9位 CS-Files 犯罪現場 / ディセプション (Deception: Murder in Hong Kong) ハリガリ (Halli Galli) キャッシュ&ガンズ (Cash 'n Guns)
真実が言えないフラストレーションがすごい。 ペースが速い。(ちなみに横からサムはベルをチーン!と鳴らすゲームが嫌いだとの言及がw) 瞬殺撃ち合いブラフ。ゲームなのにマジギレの人が出た過去が……。
第8位 ラム・アンド・ボーンズ: セカンド・タイド (Rum & Bones: Second Tide) カットスロート 裏切りの洞窟 (Cutthroat Caverns) ブラッドレイジ (Blood Rage)
サイの目がクリティカル、1目足りず目の前の船に乗れない等、厳しすぎる。 めっちゃ腹立つゲーム。最初協力なのに最後裏切りになってしまう。 好きなゲームではあるが、自分に嫌なカード切られると頭に来る。
第7位 あやつり人形 (Citadels) ドラゴンズ・ゴールド (Dragon's Gold) バン! (BANG! The Dice Game)
暗殺者のせいでカードが思うように切れない等、フラストレーションが溜まる。 ディールの際、全員が合意しないと誰も何も手に入らない! プレイヤーエリミネーション(どんどん脱落させていく)なので本質的にきつい。
第6位 ミステリウム (Mysterium) ゲーム・オブ・スローンズ (A Game of Thrones: The Board Game) バトルフィールド・ギャラクティカ (Battlestar Galactica)
ゴーストとして言葉を使わないで相手に当てさせないといけないヒント出しがストレス溜まり過ぎ。 全員がずっと敵な状況が続く。 ウソをつかないといけないソーシャルデダクション。真実を言っても信じてもらない!
第5位 レジスタンス (The Resisteance) 救命ボート (Lifeboats) リスクレガシー (Risk Legacy)
ゲーム時間が短い(約30分)
のに対してやることが濃く、フラストレーション溜まる。
協力ゲームの正反対!!! 裏切り要素もりだくさんすぎ。 一度プレイ開始したら途中で抜けられない。長いのでそう簡単に機会がない。1人途中で抜けるとゲームがおじゃんで腹立つ。
第4位 シティ・オブ・ホラー (City of Horror) リスク 2210 A.D. (Risk 2210 A.D.) チケット・トゥ・ライド: ノルディック (Ticket to Ride: Nordic Countries)
救命ボートと同じ。協力ゲームの正反対!裏切り要素が満載。 かなり頭に来て、やってられない!となった。 家族とのプレイ時、息子の最初の2手で思わず頭に来てチケットをぶん投げた数少ないゲームの1つ(笑)
第3位 フューズ (FUSE)タイムズアップ!(Time's Up!) タイムズアップ!(Time's Up!)
10分以内にダイスを積まねばならないストレス、かなり疲れる。 プレイ相手によって、連想ゲームとして機能しない場面があると耐えがたい。(SamとTomは同意見) プレイ相手によって、連想ゲームとして機能しない場面があると耐えがたい。(SamとTomは同意見)
第2位 メカ vs. ミニオン (Mechs vs. Minions) レジスタンス (The Resisteance) ダークムーン (Dark Moon)
協力ゲームなのにプログラムがうまく合致しない。 嘘と真実の入り交じるブラフゲームにストレスが。 自分がコントロールできないことを強制されるのが本当に嫌い。
第1位 バベル (Babel) ディプロマシー (Diplomacy) ロボラリー (Robo Rally)
ここまで作ったのに全部ボーン!となる悲劇。他人の努力から盗まないとならない。付き合い始めのカップルがプレイしてはいけない(笑) 7時間におよぶ裏切りとだまし合いのゲーム! 泣いてるプレイヤーを見たことがある。 思い通りにならなさが尋常ない。フェアじゃない。こんなのプレイしねーぞ!

……なんかこう、3人それぞれの性格が出ているというか、面白いトップ10です。 思ったのは、先日TwitterでもTLに流れていたんですが、やはりブラフが嫌いとか、誰とプレイするのかとか、ゲームそのものの方向性、あるいはプレイヤー側の性格や志向によるノットフォーミー感、あるいはそれを上回る(決してそのゲーム自体は嫌いではないんだけども)ブチギレ感というのはしょうがないんだよね、というのを改めて認識しました。

けれども、その辺りの合わない感というのは、こうして3人のトップ10タイトルとその理由を見ていると、いくつかのカテゴリに分類できるような感じがしますよね。まぁ普遍的な人間心理というか。やっぱりボードゲーム、深いっす。

ボードゲームさんち各メンバーの「ブチギレ必至ゲーム」

ちなみにわが家のメンバーそれぞれのブチギレゲームは……
  • 隊員1号(おとん):『ファクトリー・ファン(Factory Fun)』……パズル性の高いゲーム。各ターンに入手したパーツでラインを拡張するのだが、パーツが思うようには全然はまらずストレス溜まりすぎる。全然「ファン=楽しい」じゃない。マゾゲー。
  • 隊員2号(おかん):『チケット・トゥ・ライド:ノルディック(Ticket to Ride: Nordic Countries)』……サムの第4位と同じで、ゲームバランスがかなりタイトなため、すっかり自分が引く気になっていたルートに1手の違いで先に線路引かれることが多い気が。この「思い描いてたプラン壊される」感がアタマにくる。(けれどもさすがに、サムみたいに手札をぶちまけたことはないw)
  • 隊員3号(8歳児):『ピッチ・カー(Pitch Car)』……まったく思った通りに進まないのでフラストレーションが溜まる。前にゴール直前で敵に塩を送ってしまい、自分の弾いたコマが別のプレイヤーのコマに当たってゴールさせてしまったという苦い過去もある。まったくやってられない。

……みなさんの「ブチギレゲー」は何ですか? 


それではまた、次回更新時まで~( ´∀`)つ


※ 本記事の抄訳は一個人が参考のために提供しており、何ら厳密な正確性を保証するものではありません。本抄訳の利用・参照は自己責任となり、それによって生じるいかなる結果も何ら責任を負うものではありません。


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